こんにちは、くみ子です。
いつもはダンナが書いているんですけど、今回は上手く書けなかったみたいで、アナヒータの担当者さんにボツにされちゃいました。
内容は「私が今こだわっている石」についてだったんですけど、やっぱり「私のこだわり」だからかな。
それがダンナに上手く伝わらなかったようなのです。
だから、ダンナには私がしゃべることをそのまま書いてもらうことにしました。
これならきっと私のこだわりが皆さんに伝わるに違いない! と思ったりしてます。
さて、その私がこだわっている石というのは「水晶」です。
水晶って石に興味のない人でも知っている、もっともメジャーな石じゃないですか。
なんで今になって水晶? って思われたかも知れませんが、私がこだわっているのはそんじょそこらのショップで扱っているような水晶ではありません。
自分で採りに行かなければ絶対に手に入らない、そんな水晶なのです!
かなり大きく出てみましたが、そんな水晶とはどんな水晶かというと、こんな水晶です。
え? 水晶の破片にしか見えないって?
でしょー。
ところが、違うんですよ。
これ、実は立派な水晶なのです。
←横から見たところ。
わははは! ペラペラ。
でも、見えるかなあ、結晶面がちゃんとあるんですよ。
←ちょっと角度を変えて。
結晶面がわかるでしょ。
ちゃんと六角形をしていて、先端部分にホンのちょっとですけど頭もしっかりあるんですよ。
じゃ、次はこんなのどうでしょう。
さっきのに負けず劣らずデコボコでペラペラで破片っぽいでしょう。
でも、しっかり柱面もあれば頭だってある。
さらにこれ。
頭の部分がクイッと曲がっている。
しかも両錐(両錐:ダブルポイント)。
どうです?
こういう水晶、採集に行って見つけようと思っても、そうそう見つけられるものじゃないんです。
こんな水晶ができる理由は成長するための十分な隙間がなかったからからだと思うんです。
ペラペラなのは隙間がその幅しかなかったから。
デコボコなのは隙間がそういう形をしていたから。
クイッと曲がったりしているのは成長していく先を何かがふさいでいたから。
もちろん、理由はそれだけじゃないのでしょうけど、のびのび成長できなかったのは間違いないだろうなって思います。
そんなことを考えながらこの水晶たちを見ていると、
「ボク頑張ったんだよ、水晶になろうと一生懸命頑張ったんだよ」って声が聞こえてきて胸がキュンとなります。
だから、私はこんな水晶が可愛くてしかたがないのです。
他にもいくつかあるんで写真を載せてみますね。
↑左上の頭の部分、よく頑張ったなあって思います。
↑なんだかひとかたまり。
頭も丸くなっちゃって、条線がなかったら水晶と気づいてもらえないかも。
↑ひとかたまりの三角形をした水晶。
上も下も頭がちゃんとある。とくに上の方は平行連晶をしていてちょっとレアかな。
ところで、同じパターンで「びんた切れの水晶」って知ってますか?
「びんた」って九州あたりの方言で「頭」って意味らしいんです。
もともとはベリルの結晶のことをそう呼んでいたそうなんですが、いつからかそのまま頭のない水晶のことを指すようになったそうです。
↑ベリルの結晶。コレに六角錐を載せれば水晶の形になる。
「びんた切れ」っていえるかどうかわからないんですけど、それに近い水晶をひとつ手元に持っています。
頭なのか何なのかよくわからないでしょう。
たぶん、雲母か何かがあって、そのせいで頭が切られちゃったんじゃないかと思うんです。
柱面にもその跡がクッキリ。
中には本当にベリルのように頭がスパッとないものもあるんです。
一度だけバベルの塔のような水晶が売られているのを見たことがあるんですが、値段が高すぎてまったっく手が出せませんでした。
バベルの塔(画像はウィキペディアより)
皆さんはこれら水晶の声が聞こえましたか?
いや電波ではなく、声です声。
もし、同じ声が聞こえたら、同じ気持ちを共有できたなら、こんなに嬉しいことはありません。