(※画像はすべてウィキペディアより)
「芸能人は歯が命」
って、コマーシャルがあったの憶えてます?
もう10年以上前なんですけど。
それ、アパタイト入りの歯磨き粉のコマーシャルだったんですけど、その時初めて知ったのです。
アパタイトって名前。
だから私の中でアパタイトは「歯に良い」とか「歯磨き粉」っていうイメージしかなかったのです。
同じく「歯に良い」っていうキシリトールと同じイメージ。
で、鉱物採集をするようになって初めて知ったのですよ。
キシリトールって鉱物名だったんですねえ。
あ、ちがった。
アパタイトって鉱物名だったんですねえ。
今は大丈夫。ちゃんと鉱物として認識しております。
それでも、アパタイトと聞くと未だに「歯が命ぃぃー」ってフレーズが頭の中を回ってしまうのだけど。
おっとっと、いつまでも歯磨きにこだわってちゃダメだね。アパタイトです、アパタイト。
日本名は燐灰石(りんかいせき)。
リンとカルシウムを主成分とした、六角柱または六角板状に結晶する六方晶系の結晶。
※ 六方晶系(ろっぽうしょうけい)。前回紹介した結晶系(結晶の種類)のひとつ。
六方晶系ならば結晶の断面は六角形になる。
じゃあ逆に断面が六角形だったら六方晶系かというと、必ずしもそうとは限らないってところがメンドクサイ。
アパタイトには大きく分けて4種類あって、一般的にいうアパタイトは
フローアパタイト(フッ素燐灰石:ふっそりんかいせき)。
フッ素が入っていると「フロー」とつくんだよね。
フルオロアパタイトって書いてある本もあるんだけど、これは発音だけの違い。
どっちでもいいんだけど同じフッ素を主成分としている蛍石(ほたるいし:フローライト)がフローなんだから、私はフローっていう方が好きだな。
基本は無色透明だけど、リンとカルシウムの一部が他の元素に置き換わることによって、多くの色を持っている。
もっとも美しいといわれているのは黄緑色のスペイン産アパタイトで別名アスパラガスストーン。
この石はアパタイトの中でもっとも希少性が高い。
ブルーアパタイトも人気が高い。
他に赤や黒などたくさんあるけれど、この2つのアパタイトは十分宝石になりうる美しさを持っている。
ざんねんながら硬度が5しかないため宝石にはむかないけど、たまにカットして売っているマニアックな宝石店もあるよ。
さて、次の写真を見てください。
形もいいし透明だしキレイでしょう。大きさは1センチくらい。さらに写真では色がわからないんだけど、若干緑なんだよね。
もっと緑が濃くなるとモロキサイトという別名がついてくる。
このアパタイト、栃木県今市市産なんですよ。
えー、自分で採集したんじゃなくて石友にもらったヤツなんですけどね。
その石友は自分で採集したっていってたから、きっとこれよりも数倍いいヤツを採集しているに違いない。
お終いにひとつ確認。
えー、いくらアパタイトが歯に良いからといって、このフローアパタイトで歯を磨いても歯がキレイになったり丈夫になったりしませんからね。ご注意ください。
歯磨き粉に入っているアパタイトは水酸燐灰石(すいさんりんかいせき:ハイドロキシアパタイト)で、別の種類のアパタイト。
たぶんどこにも売ってません。でも、これが歯や骨の主成分なのです。
どこにも売っていないけど、ひとりひとりみんなが持っています。
今回インターネットでアパタイトを検索してみたら、アパタイトを取りあげているほとんどのホームページで「芸能人は~」って書いてあるんだよね。
どんだけインパクト強かったんだ? あのCM。
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突然ですが、引っ越しします。
8年間住んだ富山県を離れ神奈川県海老名市に行きます。
いつもお世話になっている高岡イオン店の杉田竜次店長に報告に行ったところ、彼も新しくオープンする福井エルパ店に移動すると聞いてビックリ。
お互いに富山県から離れるということで一瞬しんみりとしちゃいました。
でも大丈夫。
杉田店長はさわやか好青年だから、すぐにお客さんがたくさん来てくれると思います。
私たちも新天地(といってもカミさんの実家ですが)で新しい生活を楽しみます。
神奈川県というと平塚とか相模大野やイオン大和にもkarasade・アナヒータストーンズがあるんですよね。
これからはそちらに顔を出しますのでよろしくお願いいたします。