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地球のかけら

【第52回】ムーンストーン

2009年6月 1日

あるところに地図に載っていない山深い谷がある。
とても常人が近づけるところではないという。
その谷を地元の人たちは「●●谷」と呼んでいた。

●●谷。
なんだかそこへ行ったら二度と帰ってこられない感じがする。
なぜ、そんな名前がついたんだ?
きっとそこには魔物がいて、谷を守っているのだ。

ところで、しばらく前、石友からムーンストーンをいただいた。
本来だったら自分たちで採りに行きたいところなんだけど、その場所がなんと●●谷だという。

52_ms1.jpg

上手な写真が撮れなかったため、以前、私たちのブログ「りょうくみ徒然草」で紹介したことのある写真を使いました。
そうそう、「りょうくみ徒然草」は去年の10月に私が管理者パスワードを忘れてログインできなくなったため、更新がストップしていたんです。でも、今年の2月から「新りょうくみ徒然草」がスタートしてますので、ぜひまたのぞいてみてくださいね。

あ、話を戻します。
どうです。とてつもなくキレイでしょ。
ムーンストーン自体は意外なことに、日本全国けっこうどこででも見つけることができる。ただ、キレイかどうかとなると、そうそう理想どおりのものは見つからない。
しかし、このムーンストーンはどうだ。
写真がへたくそなのは勘弁していただくとして、無色透明な地に青いシラーが光っている。これはもう、ロイヤルブルームーンストーン以上のムーンストーンといっていいのではないだろうか。。
この石が、●●谷には辺り一面に散らばっているのだという。


さて、ムーンストーンといえば6月の誕生石で蟹座の守護石。
その昔インドでは「月の光が固まったもの」と信じられていた。
幸運をもたらしてくれるというこの石は、もうひとつ、「満月の夜に口にくわえると自分の未来が見える」という石でもある。

以前、ムーンストーンのことを書いたとき、こう紹介したんだけど、憶えてる?
第13回
もちろん、みなさん知っていると思うんだけど、ムーンストーンは月の石だから、1週間に1回は月光浴をさせて、月のパワーをしっかり石に宿しましょう。

52_ms2wiki.jpg
 

(※画像はウィキペディアより)

本来のムーンストーンは白地の石の上にユラユラとした白い光が浮かび上がる石のこと。
その白い光のことを「シラー」または「アジュラレッセンス」といって、これこそがムーンストーンの特徴。
「シラー」の方が名前的にはメジャーだから、この名前だけ憶えておいて問題ないけど、たまにアジュラレッセンスと書いている本もあるから悩まないようにね。
その後、青いシラーのムーンストーンが発見されて、ブルームーンストーンと名付けられた。

52_bluemswiki.jpg
(※画像はウィキペディアより)

このふたつの色の違いは、シラーを作り出している層の厚さによる違い。厚いと白、薄いと青になる。
さらにその後、地が無色透明になったブルームーンストーンも見つかって、それがロイヤルブルームーンストーンとなった。
今はこのロイヤルブルームーンストーンが一番高価なのかな。今のところインドでしか見つかっていない。

そして最近、レインボームーンストーンという名前の石が出始めた。
なんだかすごいムーンストーンのような感じがするけれど、これはラブラドライトのこと。
地が白くなったホワイトラブラドをレインボームーンストーンと呼んでいる。
どのお店も「レインボームーンストーンはホワイトラブラドライトです」と明記しているから間違えることはないと思うけど、うっかり勘違いしないように注意しましょう。
と、いいつつ、ロイヤルブルームーンストーンのなかに、七色に光るものも実際にあるらしい。
それはレインボーロイヤルブルームーンストーンというんだけど、私はまだ見たことがない。
きっと、ものすごくキレイだろうことは想像できるんだけど、少し名前が長いよね。


ちょっと第13回とかぶるんだけど、ムーンストーンを鉱物的にいうとフェルドスパーという石に分類される。

フェルドスパーは日本名で長石(ちょうせき)。
長石という名前の石があるのではなく、細かく分けると20種類以上になるグループの総称。
その長石グループの中にムーンストーンもラブラドライトも入っている。
だから、ホワイトラブラドをレインボームーンストーンと呼ぶのは広い意味では間違っ
ていないといえるかもしれない。
しかし、第13回で書いた分類より、さらに細かく分類するならムーンストーンは月長石(げっちょうせき)、ホワイトラブラドライト(ラブラドライト)は曹灰長石(そうかいちょうせき)だから、やっぱり違う石とするべきだろう。
52_lubwiki.jpg
(※画像はウィキペディアより)
 

長石グループの中で他に人気のある石としてサンストーン(日長石:にっちょうせき)とアマゾナイト(天河石:てんがいし)がある。

52_amazonitewili.jpg
(※画像はウィキペディアより)

52_sunstonewiki.jpg
(※画像はウィキペディアより)

鉱物名でいうと、アマゾナイトは微斜長石(びしゃちょうせき)。サンストーンは曹灰長石(そうかいちょうせき)となる。

はっ! ラブラドライトとサンストーンは同じ石だ。今、気がついた。


地図に載っていない地名。魔物に守られる●●谷のムーンストーン。
満天の星空と覆い被さるような山の影。
沢のせせらぎと動物の声。そして木々のざわめき。
そこに自分がいると想像してみてほしい。
満天の星が天空にあるのかそれとも地上にあるのか、わからなくなるに違いない。

たぶん、世界中にあるすべてのムーンストーンは何千年もの間、魔物によって守られて来たのだろう。
その力がムーンストーンを持つ者を守ってくれるに違いない。


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お知らせです! &プレゼント企画!!


 

カミさんのくみ子がパワーストーン・天然石のアクセサリーショップを始めました。
ショップの名前は「アトリエくみん」。
カミさんこだわりの石を使ったハンドメイドのアクセサリーショップです。

アトリエくみんはこちらです。
kumingrogo.gif

ぜひのぞいてみてくださいね。

そこで今回はオープンを記念しまして、私たちが採集した国産の石を使ったアクセサリーを10名様にプレゼントします。

プレゼントは以下のとおりです。

01 アメシスト(紫水晶)石川県小松市産
これぞ日本の雅。 淡くはかない紫に日本の美が凝縮されている。
↑ちょっとほめすぎ?紫というより藤色。
 

02 アメシストクオーツ(紫石英)石川県小松市産
まるでブラジル産と見まごうほどの濃い紫。
日本産クオーツでここまで濃い紫は他に見たことがない。
 

03,04 クオーツ(水晶)石川県小松市産
非常にクリアでインクルージョン(内包物)がない。水晶も自然のものだから、内包物が入っていて普通の状態。この水晶のように内包物のない方が実はまれなのです。
 

05,06 南洋美人(しいていうならフォール・スノー・クオーツ)岐阜県中津川市産
スモーキークオーツの上にまるで雪が降っているように白い粒がある。
さらにそれを無色の水晶が覆っている。こんな水晶は世界中でただ1か所、ここからしか産出しない。

07 グリーンフローライト(蛍石)岐阜県関市産
ブラックライトで青く光ります。
カラオケボックスでもポウッと光るかも。
 

08 ブルーフローライト(蛍石)岐阜県関市産
淡いブルーのフローライト。しかし、ブルーは希少とにかく希少、超希少。
今回の目玉かも。同じくブラックライトで青く光ります。
 

09,10 コランダム(サファイア)富山県南砺市産
利賀村のサファイアといえば、鉱物マニア垂涎の石。もし近くに鉱物好きがいたら、絶対に自慢してください。かなりビックリするはず。

 prezent1.jpg

【ご注意】
○石の指定はできません。
○チェーンはついていません。トップのみです。


 応募は締め切りました。沢山のご応募ありがとうございました。

 

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