キター!! ついにキター!! 1月キター!
ガーネットですよ、ガーネット。
前にも書いたんですけど、ガーネットは私たちが生まれて初めて採集した石。いわゆる私たちの原点の石。だから、他のどの石よりも思い入れが強いんですよ。
それにほら、ガーネットって1月の誕生石でしょ。どうせやるなら1月がいいってことで、いままでぐっとこらえていたんです。
というわけで、1月の誕生石であるガーネットなんですが、1月生まれの人って自分の誕生石が「好きでない」っていう人がけっこう多いんですよね。
理由はいたって単純で、「地味だから」ってことらしい。
うーん、確かにねえ。光を通せば赤いけど、そうでなければただの黒い石だもんなあ。
でもちょっとまって! ガーネットはけして地味な石ではないんだよ。
一度原石を見てもらいたい。原石はとっても魅力的なのだ。ガーネットは加工して指輪にするよりも原石の方が絶対にカワイイ。原石にふれたなら必ず見方が変わるはずなんだ。
詳しくは「地球のかけら 第1回」を参照してね。
さて、ガーネットというと私たち鉱物ファンの間では、水晶とならんで極めて人気の高い石。やっぱりカワイイからみんな欲しがるんだよね。この石の産地はいつも人で賑わっているよ。
で、なぜカワイイかというと、結晶の形が丸いからだと思うんだ。
12面体、24面体、36面体など、たくさんの面を持つコロッとした丸い結晶。それがザクロの実に似ていたから日本名は石榴石(ざくろいし)となった。ガーネットという名称もラテン語でザクロの実を表す「グラナトゥム」が語源になっている。
初めてこの結晶を見た人はみんな「カットしたんですか?」っていうけど、あくまでもこの形が自然の形。
最近は結晶そのままの形のビーズも見かけるね。ガーネットの特徴を最大限に生かしたビーズがあるのはとっても嬉しいです。
ところで、ガーネットという名前はガーネットというひとつの石を指すものと思いがちだけど、実際には同じ作りを持った石のグループを表した総称なんだ。
一般的にガーネットの色は赤とされているけど、ほかに緑もあれば茶色もあるし黒だってある。青以外は全色そろっている。
それらは石を構成する元素がもともと持っている色。色が違えばガーネットの種類自体が違うんだ。
だからガーネットってしかいわなかったら、どの種類のガーネットを指しているのかわからない。
そこで、ガーネットグループの石を紹介するよ。大きくわけて6種類の石がある。 ぜひ憶えて欲しいな。
・アルマンディンガーネット(鉄礬石榴石:てつばんざくろいし)赤
・スペサルティンガーネット(満礬石榴石:まんばんざくろいし)赤
・パイロープガーネット(苦礬石榴石:くばんざくろいし)赤
・グロッシュラーガーネット(灰礬石榴石:かいばんざくろいし)無色
・アンドラダイトガーネット(灰鉄石榴石:かいてつざくろいし)緑
・ウバロバイトガーネット(灰クロム石榴石:かいクロムざくろいし)緑
※ 礬:アルミニウム
満:マンガン
苦:マグネシウム
灰:カルシウム
※ 最近は上記に属さないのも見つかっていますが、一般的でないので省略します
ガーネットは他にもいろんな名前をつけられて売られているけど、それらも全部この6種類のうちのどれかに分類される。
お店でガーネットを見かけたら、もしくはすでに持っているなら、どの種類のガーネットなのかしっかり調べて確認しておこう。
というわけで今回はここまで。次回は6種類それぞれについて書いてみるよ。
あ、ちなみに日本では全種類を採集することができる。私たちが初めて採集したガーネットはアルマンディンガーネットだったよ。