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地球のかけら

【第9回】大当たり!トパーズ採集

2007年7月 1日

アナヒータストーンズ・イオン高岡店スタッフの弓部さんと一緒に総勢6人で岐阜県中津川市へトパーズ探しに行ってきました。
 

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写っているのは、アナヒータスタッフの弓部さんです。

トパーズを探す方法は2つある。ひとつはこの川の底をさらって探す方法。もうひとつは水際の横の土を掘って探す方法である。
今だからいえるのだけれど、出発前、私たちは弓部さんに「大丈夫、小さいものなら必ず見つかるから」といっていた。
しかし、実際にはこれまで十数回トパーズを探しているけれど、ある程度まとまった数を採集できたのはわずか2回しかなく、何も見つからないことの方が多かった。「必ず見つかる」というのは根拠のない単なる私たちの希望にすぎなかった。
そういうわけで今回、正直なところ1個でも見つかればバンバンザイだと思っていた。
ところが、誰かが掘った穴の続きをたまたましらべてみたところ、なんとトパーズが次から次へと出て来る大当たり。さらに極めて珍しい(らしい)グリーントパーズまで採集でき、みんな大満足だったのでした。

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※ 17×17×25ミリ(約80カラット:1カラットは0.2グラム)
※ 表面は細かいキズがついていますが、中は極めて透明。もしこれを磨いたら、相当大きなペンダントができそう。
※ 天然の色は退色しやすい。以前、せっかく採集したブルートパーズがあっという間に透明になってしまったことがあった。その反省からケースを遮光するようにしています。

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このときのことについては、5月23日付けの高岡店のブログにスタッフの弓部さんが書いてくれているので、そちらを見ていただくことにして、今回はその後日談。

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一週間後のこと。一緒に採集に行ったメンバーのひとりカタギリ氏からメールが来た。
「実はあの穴が妙に気になってまた行ってきたんですよ。そしたらですね、むちゃくちゃ大きいトパーズがでちゃって……」
そう書いてあったメールに添付されていた写真には、縦も横も高さも500円玉よりひとまわり以上大きなトパーズが写っていた。

9-kyodaitopa-zu.JPG

 

こんな写真を見せられたら私たちだって黙っているわけには行かない。
次の日曜日、私たちは3匹目のドジョウを狙うために再びカタギリ氏と待ち合わせ、期待に胸を膨らませ再度その穴にスコップを差し込んだ。 

……ドジョウはもういなかった。
大きなドジョウも小さなドジョウも、すでにそこには何もいなかった。トパーズはカケラ1個すら出てこなかったのだ。
「うう、富山から片道4時間もかけてきたのに……」
 期待の大きさの分だけ、落胆も大きかった。
 だが今までのことを思うと、本来トパーズ探しとはこういうもの。当たればデカイが当たらなければゼロ。
 第一、たくさん見つかるようでは希少価値がなくなり、宝石でなくなってしまう。うん、これでいいのだ。と、私は自分を慰めた。

しかし、しかしである。穴を掘りながらも実は1か所目を付けていたところがあった。前述したとおり、トパーズは川底からも見つけることができる。その川底の一部が所々深くなっているのだ。トパーズは他の石に比べると重いため、深みに流れ込むとそこから出てこれない。そこにトパーズが溜まっている可能性が高いのだ。もちろんそんなことは採集家ならばみんな知っている。だからあまり深くないところはもう取られているだろうけれど、1か所かなり深くなっているところがある。そこは川底にまったく手が届かない。きっとまだ誰も探していないに違いない。
とはいえ、すでに時間切れだった。ここを探すのは次回の楽しみに取っておくことにした。

というわけで、さらに次の日曜日また行っちゃいました。深い川底をさらうため、1メートルの棒に100円ショップで買った「茶こし」をくくりつけて、砂をさらえるようにした必殺アイテムを自作して。
(コイツらバカだとお笑いください。自分たちでもわかっておりますから)
そしたらですね、読み通り出てきたんですよ。大小あわせて40個。一番大きなものは高さ20ミリ。

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こんなに採れるんなら、今年はここに通い詰めちゃいそう。



今回トパーズを採集したこの川では水晶も一緒に採集できる。すると、初めてトパーズを見る人は、それがトパーズなのか水晶なのかわからないことが多い。どちらも純粋なものは透明だし、形も柱状でよく似ている。
そこで、トパーズと水晶の違いを3つほど。
① 水晶は結晶の断面が六角形であることに対しトパーズは平行四辺形。
② 結晶面をよく見てみると、水晶は結晶の縦方向に対し横にスジ(条線:じょうせん)が入っているけどトパー ズはそれが縦に入っている。
③ トパーズは「一方向に完全」という割れやすい方向(劈開:へきかい)を持っているけど水晶にそれはない。もし結晶が割れていた場合、トパーズはまるでカッターで切ったかのように、結晶の縦方向に対して垂直にスパッと割れている。

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この3つを頭に入れておけば、トパーズと水晶の区別は簡単につきます。


トパーズでもっとも有名なのはインペリアルトパーズ。俗に「シェリー酒の色」といわれる黄色とオレンジの混じったその色はインペリアル(皇帝)の名に相応しい気品があると思う。
トパーズと名のつく石は、他にピンクトパーズ、バイオレットトパーズ、ブルートパーズ、シトリントパーズがある。
で、ちょっと確認。ブルートパーズは天然にもあるけれど、売られているものは人工的に色を入れているものがほとんどだからお間違えなく。
それと、シトリントパーズはシトリン(黄水晶)ですからね。

ところで、トパーズってあまり売っていないでしょ。宝石店ならば指輪とかになって確実にありますが、アクセサリーショップやパワーストーンショップではほとんど見たことないでしょ、特に原石は。
理由は簡単。トパーズは「世界の5大宝石」に入る貴石。半貴石ではなくて、ダイヤモンドやルビーと肩を並べる堂々たる宝石。よって高すぎるんです金額が。
でも、高いだけのことはあって、透明度やキラメキは水晶以上だからホントにキレイ。
ぜひ、一家に一個トパーズを。

 

 

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