ほたる石(フローライト)原石のプレゼントにたくさんご応募くださり、ありがとうございました。
ただいま、スタッフが厳正なる抽選をしておりますので、結果を楽しみにお待ちください。
また、ご意見ご感想、たくさんいただきました。ありがとうございます。これからも質問などたくさんいただけたら嬉しく思います。
(画像はウィキペデイアより)
さて、蛍石(ほたるいし:フローライト)はなんといってもあのパステル系の色がキレイ。第一印象として「美味しそう」と思った人は私だけではないはず。
その中でも特に紫と黄色の縞を持った蛍石はブルージョンと呼ばれて超希少。どこかで見つけたら「買い」であることは確実。
また、100年前のイギリスでは、蛍石を使って花瓶や置物が作られていた。想像してみて、ほたる石でできた花瓶だよ。むちゃくちゃキレイだってことはすぐにわかると思う。
残念ながら今は鉱脈が尽きてしまったため作られなくなったけれど、それらは骨董として現存している。
もしそんな蛍石を見つけたら、後先考えずに衝動買いしちゃうかも。
鉱物として見た場合、蛍石はとてもキズつきやすく割れやすい。特に劈開(へきかい)といって、力を加えると割れやすい方向が4つもある。運悪くその方向にぶつけてしまったら真っ二つってこともあるから、取り扱いには注意が必要。
アクセサリーとして身につけるのなら、ペンダントを選ぶといいんじゃないかな。そうすれば先に顔面がぶつかって蛍石は安全だから(笑)。
蛍石にはもうひとつ、蛍光するっていう特徴がある。紫外線を出すブラックライトを当てると紫外線に反応して違う色に見える現象。
前回「ほたる石」と平仮名で書いていたのに、今回漢字で書いているのは、蛍光の語源が蛍石から来ているため、わかりやすいと思ったから。
英語でも蛍光のことをフローレッセンスといってフローライトから来ている。
ところがその蛍石、産出は世界中であるんだけど全部が全部蛍光するわけじゃない。どちらかというと蛍光しない蛍石の方が多く、蛍光するのは珍しいそうだ。
プレゼントの蛍石は全部蛍光するから、当選した人は試してみてね。
ところで、私が初めて見た蛍石はカミさんがミネラルフェアで買ったイギリス産の原石だったんだけど、これがものすごく強い蛍光性を持っていた。
石の大きさは、ちょうど手のひらくらい。
左が蛍光灯で右がミネラライト(鉱物専門のブラックライト:商品名)で撮影したもの。
真っ暗な空間の中に蛍石が青く浮かび上がったとき、何だか不思議な気持ちになったことを憶えている。
でも、このくらいならば、プレゼントの蛍石もちゃんと蛍光する。この石が凄かったのは太陽光でも蛍光することだったんだ。つまり、昼と夜とでは色が違う。
先の写真と同じ石。右上の方向に太陽がある。
太陽光の当たっている部分だけが青く蛍光していて、しばらくそのままにしておくと全部が青くなる。
昼と夜とは別の顔。
蛍石ってかわいいだけじゃなく、とても神秘的な石なのだ。